皐月のニヒリズム。
ごきげんよう。
青春。
ティーンエージャーの特権。
人生の醍醐味。
若さの象徴。
希少価値。
その青春を
私は謳歌できない。
これは言うまでもなく
自分の責任に尽きるのであるが
私の中では
青春への憧憬と
能動への煩悩が
まるで
縄張りを争う動物のように
葛藤している。
それは
私を憂鬱へと引き込み
漠然とした苦悩を伴って
私を煩悶させる。
アンチノミー。
そこでフリクションを起こせば
擦れる音が
私の頭蓋骨を伝導し、放出され
自己と社会という
新たなアンチノミーを形成する。
この
アナーキーな我が心を
如何にして沈めようか。
望むものは何だ。
五里霧中。
そうだ
我をも忘れ
ただひたすら
本能的行為でもって
真直ぐ突き進める
そんなもの。
青春。
そう
耽溺し、陶酔し
エトスであっても
その刹那的快楽を求めて
走り続ける
それが足りないのか。
ああ
これが
モダニズムが生み出した異端児と言うのか。
近代化するにつれて発展した
様々なメディアが
私の心を蝕んでいく
古典的ではあるが
本質的・真理的な
メディアへの傾倒が
困難な時代。
本能的生活・欲望的生活の
不可能な時代。
ああ
これならばいっそ
レジスタンスでも起こそうか。
ふん、そんなダダイストみたいなことをして
後にできるはせいぜい砂上の楼閣。
すぐにまた元に戻る。
死ぬのも嫌になるくらい
窮屈な世の中。
死ぬ勇気もないくらい
窮屈な自分。
ああ
自己嫌悪。
自分の桎梏も解き放てない私に
何ができるというのだ。
そんな自分が想うのは
記憶の片隅に刻まれた
ヴェルレエヌの詩。
—どうしたというのか、そんなところで、
絶え間なく泣きつづけるお前は
一体どうなったのか
お前の青春は?
では。


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